初めに


私自身は、2つのNPO法人の運営に携わっています。1つは10年前からNPO法人になっており、消費者被害の防止のための啓発活動など行なっています。また、自治体との協働で市民向けの相談会を開催しています。設立10年目にして会員が比較的若く、パワフルな団体だなあと思っています。

会員の意識が変わり、組織的な運営が可能に。

もう一つは、10年以上任意団体だったボランティア団体で、4年前にNPO法人化しました。任意団体の時代から会計として参加し、NPO法人化にも携わりました。NPO法人化後は、より団体として纏まってきた、と思います。活動後に反省会を行い、重要事項は理事会で審議されるようになりました。出席率も向上し、本当に熱心なボランティアの方をしっかりを活動に取り込むことができるようになりました。新たなボランティアスタッフの特性を生かした新たな事業の萌芽も現れ、育ちつつあります。今後も楽しみな団体です。

NPO法人になって変わったこと

対外的な信用が、その後の様々な繋がりを産む

法人化して最も大きく変わったことは、対外的な信頼を得られやすくなったように思います。特に行政との協働には役立ってきました。NPO法人では、毎年所轄庁に事業報告しますが、その報告書は県のNPOのホームページで3年分が公開されています。このシステムは思いのほか行政には受けが良いもののようです(皆さん、事業報告書を結構読んで頂いているようです)。県に毎年出している事業報告を読んで、それならウチの職員たちにも、と講演依頼が来たこともありました。そういった活動を翌年度の事業報告に載せていきますので、結果的に県のホームページで累積的な広報が可能になりました。

地道な事務の継続が信頼の源泉に。

NPO法人化の前後で感じたのは、任意団体と比べてNPO法人の事務はそれほど難しいものはないということでした。会費を集めてボランティアの事業に使い、年度末に1年間の事業と決算報告をする、というのはおそらくどこのボランティア団体もやっていることかと思います。それを書類にして所轄庁に提出するだけです。1年ごとの登記申請(資産の総額変更)と、法人住民税の均等割(7万円)がかからないように、市と県に税の減免申請を行うのが新たに生じた仕事になります。いずれも年に一度のご奉公で済みます。私にはメリットが多いように感じています。

助成金の件

事業計画や予算案などを提出します。

先に挙げた2つのNPO法人は、それぞれ助成金を得ることが出来ました。これは結構分厚い書類を作って助成金を出してくれる自治体や団体に提出しなければなりません。が、助成金によっては、応募者の半分くらいは助成金を受け取ることができたりします(あいちモリコロ基金など)。NPO法人になったから審査を通るようになったかどうかはわかりませんが、任意団体のように「本当に実在するかどうか」というレベルの審査はなくなるだろうと思います。

 

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